2009年11月28日土曜日

ベルギーの有名人 その2 ~ファンロンバイ氏~

日本でも既に報道された通り、EU初代大統領としてベルギーの元首相ファンロンバイ氏が指名されました。EUの新基本条約(リスボン条約)発効に伴い、新設されたポスト。もう一つ新設されたのはEU外相(アシュトン欧州委員)です。新体制の元で政策の継続性の確保や、意思決定が早まるとみられていますが、国際社会では無名な二人の影響力はさほどないのではないかという声も一部では上がっていますね。

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ファンロンバイ氏は首相時代、オランダ語圏とフランス語圏が対立するベルギー政局の混乱を沈め、その調整力が高く評価されています。詳細は割愛させていただき・・・

次期首相は元首相だというから驚きです。ファンパウロ氏の前に務めていた、ルテルム氏。銀行救済策を巡るスキャンダルで首相を辞任したばかり。わずか11ヶ月での再登板だというので、ベルギー人はファンロンバイ氏を失ったこと、また ルテルム氏の再登板という二重の不安をつのらせているようです。

♪ ルーベンで聞こえてきたこと ♪

夫が食堂で食事をしていた時、ある教授が「ファンを大統領にするのは、ベルギーにとってはよくないことだ。」とおっしゃていたそうです。それだけ彼はベルギー人から厚い信頼を受けていたことがわかります。また国内を二分している言語圏間の対立は私たち日本人にとっては想像ができないほどの根深いものだということを感じます。

ファンロンバイ氏は何とルーベンカトリック大学の卒業生であることがわかりました。私の母校ではないのに、ルーベンとつながりがあるというだけで、嬉しくなってしまいました。1965年から1971年まで大学に在籍しその間、法学部の学士、経済学部の修士また哲学科の学士資格をそれぞれ取得しています。

大学はファンロンバイ氏の指名を祝してお祝いのメールを送りました。「ルーベンカトリック大学はあなたのような卒業生を持てたことを誇りに思っている。」とメッセージを続けています。

日本にいたころはEUか・・遠いな・・と思っていました。首都ブリュッセルにはEU本部があることですし、また今回の初代大統領指名をきっかけにEUの動き、国内の問題にも少しずつ目を向けていけたらと思っています。

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