今週はとても温かい一週間でした。夫の同僚曰く、「毎年このころになると嵐が起こるんだけど、今年はあったかい。」とのこと。午前中は青空が広がりました。
家から金曜マーケットの広場まで歩きました。
(この写真は会場ではありません)
20分くらいもすると、ポカポカ♪
思わず手袋を外してしまったほど。
気温は15℃位はあったと思います。
クリスマスが近いので、いつものマーケットもクリスマスにちなんだものが売られているかな・・・と思いきや、大きな違いはなくちょっとガッカリ・・・。
10月を過ぎた辺りから見かけて気になっていたキャラクター(人)を紹介しましょう。
★マーケットのパン屋さんにて★
「僕の名前は黒いピーターです。」
「私の名前は聖ニコラウスです。」
ベルギーでは12月6日に聖ニコラウスの生誕を祝います。サンタクロースは元は聖ニコラウスであることはよく知られていますね。聖ニコラウスはギリシア南部の港町パードレ(パトラス)の裕福な家庭に生まれ、のちに現トルコのイズミルの司教となりました。西暦271(または280)年から、342(350年頃)年12月6日まで生きたとされ、六世紀に聖人に列せられた後、 12月6日が聖二コラウスの祭日となっています。
聖ニコラウスにはいくつもの伝説がありますが、その一つを書きましょう。
昔貧しい一家が暮らしていました。その家には三人の娘がいましたが貧しさのあまり、父親は娘を売って生計を立てることを考えつきます。それを知ったニコラウスは驚き、ある夜こっそりお金を投げ入れました。長女はそのお金で嫁ぐことができ、次女も同じように結婚することができました。そして三女の時、お金を投げ入れようとしているニコラウスを見つけ父親はニコラウスの足下にひれ伏したということです。クリスマスに靴下を下げておくと、サンタクロースが煙突から入って 贈り物を入れてくれるという習慣は、ここから生まれたと言われています。
聖ニコラウスは弱者を救った聖人として、また子どもの守護聖人、海の守護聖人としても称えられています。聖ニコラスを祝う習わしは、まずギリシャ正教会で広がり、10世紀ごろには西欧へと伝わり今ではオランダやベルギー、ドイツ、フランスなどで12月6日を「聖ニコラスデー」としてお祝いするようです。
★いつも一緒の黒いピーター・・・あなたはだあれ?★
聖ニコラウスはスペインに夏の別荘を持っていて、そこで従者のスワルト・ピート(黒いピーター)という黒人の精霊と一緒に暮らしています。 11月になると船におもちゃを積み込んで、アムステルダム湾に到着し、そこから白い馬に乗って12月6日の祭日まで町中を練り歩きます。その間、子どもにお菓子やプレゼントが配られ、大人同士もプレゼントを交わします。もちろんベルギーのブリュッセルにも上陸しました。今年は18日の水曜日だったようです。蒸気船でやってくるなんておもしろい♪
スワルト・ピートは16世期頃の東洋の衣装を着たムーア人の少年の姿をしています。聖ニコラウスが良い子にプレゼントを配るのに対し、スワルト・ピ-トは悪い子にお仕置きをする怖い存在です。スワルト・ピートは行儀の悪い子どもの名前を全て記録しておき、クリスマスに罰を与えるか、もっと悪いと子供を袋に詰めてスペインに連れ去ってしまうといわれています。毎年、子どもたちが集まる会場では、ピーターを見て泣く子どもがいるようです。私も昔、獅子舞を見て泣いたっけ・・・ちょっと似ている?
チョコレートショップに飾られた黒いピーター
サンタクロースと同じくらい、聖ニコラウスと黒いピーターを見かけます。
パン屋でニコラウスの飾りを見た子どもも「ニコラ・・」と嬉しそうに指さしていました。
そんな様子を見ているだけで、大人の私もワクワクしてしまいます。
12月には、聖ニコラウス祭の様子をお届けします。
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