2009年11月1日日曜日

ホップの町 ポパリンゲへ

夫の趣味に付き合ってビールフェスティバルへ行きました。開催された場所はポペリンゲという町です。北西にあり、フランス国境までは7キロほどに位置しています。

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ルーベンからブリュッセルノード駅で乗り換えて、約3時間の旅。

レイルパスを使って、片道一人7.3ユーロ。二駅間で使用する時のみ有効ですが、かなり割安で長距離を移動できます。10回分で73ユーロ。何人で使ってもよいお得なチケットです。




終点の駅なので、栄えているかと思ったら店も人通りも少なく、寂しい印象の駅。本当にビールフェスティバルをやっているんだろうかと不安になっていたら


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あ~よかった。

ビールフェスティバルのポスターを発見。

でもなんで、水着姿のお姉ちゃんなんだろう??



ポップの町だからポペリンゲと名付けられたわけではありません。町の歴史は古く、西暦433年に遡ります。ププルンという人物に率いられたフランク族の一団が居を構えました。住み着いたところは当時「ププリンガヘイム」と呼ばれ、この名が数世紀を経て「ポペリンゲ」になったそうです。

中世においては繊維産業が中心でしたが、隣町イーペルとの繊維産業をめぐる争いで敗北し衰退。その後ホップ生産地として栄えるようになりました。


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町のシンボル、ホップの模様が通りのあちこちで見られました。






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町の教会(聖ベルティヌス教会)の祭壇前にはホップが飾られています。

もっと珍しいことに、ホップの収穫の場面がステンドグラスに描かれていました。






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ホテルの部屋には本物のホップが飾られていました。薄い黄緑色をしていて、小さなバラのような実(花?)です。

ホップは7メートルくらいに成長をします。つるを巻き付けるために、人の手でつるをのばすようです。冬に苗を植え、夏に収穫することもわかりました。昔は人の手で一つ、ひとつホップを摘み取っていました。大変な重労働だったわけです。




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国立ホップ博物館にて。

ホップを触り、香りをかいでみました。い草の香りに似ていたような・・・。

香りの微妙な違いは全くわかりません。ビール作りって、奥が深いんだなあ。


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ビールフェスティバルの会場です。ご覧の通りのにぎわいです。

子どもの姿もチラチラ・・・お酒がある場所に子どもがいる光景に、母は驚いていました。

店員の子どもや、親に連れられて来た子どもたちです。



入場券の代わりがビールグラス。グラスを持ってまわり、飲みたいビールを飲むことができます。ビール一杯は1.5ユーロで、キャップがお金代わりでした。夫はビールリストを眺め、飲む順番を検討。二日で14杯飲んだようです☆(私と母の分も含む)

ビールフェスティバルでは、立ち飲みが断然楽しいです。合い席になった人とはあいさつを交わし、少しおしゃべりを楽しみます。日本では照れくさくてなかなかできませんが、お酒を飲みながらおしゃべりをするというこちらの文化に少しだけ溶け込み、自己紹介程度の軽い話をしました。みんな酔っぱらっていて、気持ちがオープンになっているんでしょうけど。

日本人が珍しいようで、フェスティバルの運営をしている人に話しかけられました。彼は以前ベルギービールのブログを書いていたという日本人と知り合いで、彼のブログを紹介してくれました。また、国内のビール醸造所がわかる地図も下さり、ビール好きの夫にぴったりです。

ホップを見て、触って、味わった二日。帰り道、ビール9本のお土産も貴重な思い出もどちらもずっしりとした重みがありました。

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