2009年10月29日木曜日

ウィンタータイム

ルーベンの秋は深まり、木々の葉もパラパラと落ちるようになりました。家のキッチンからの眺めです。

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家主のRが庭仕事をしているようです。木が大きいと、葉っぱも大きいし、たくさん落ちて大変そう・・・。

庭仕事が大変でもいいので、こんなに広い庭が欲しいです。

写真を撮らずに手伝うべき?

さて、10月最終週の日曜日からウィンタータイムに切り替わりました。日曜日の午前3時に時計の針を一時間前に戻します。ところが私たちは、日曜あるいは月曜のどちらに時計を直すのかわからないまま眠ってしまいました。しかも旅先でのことでした。ちょっと考えてみれば、月曜日からウィンタータイムになるはずがないのですが。テレビが家にないと、情報が耳に入らなくてやや不便です。

☆ 大慌ての三人 ☆

私 「ちょっと起きて!!チェックアウト(11時)まであと20分だよ。」

夫 「え?ウィンタータイムだから、まだ9時40分でしょ。」

母 「え?もうウィンタータイムが始まってるの?でも、SPARは夏時間のままお店を開いていたけど・・・ウィンタータイムならまだSPARは開いてないはず・・・」

誰を信じていいのかわかりません。夫の時計は自動的に切り替わるそうなのでそれを信じればいいのですが、やっぱりこういう時は人に聞くのが一番です。ホテルで朝食をとっていた人に聞いてみました。

私 「すみません・・・今、何時ですか?」

客 「9時40分。ウィンタータイムが始まってるよ。10時までが朝食時間だから こうして、朝食をとってるのさ。」

納得!!夫を一時間早くたたき起こしたことを謝り、チェックアウトまでもう一度ゆっくり過ごしました。本当なら、いつもより一時間ゆっくり眠れるというこの上のない喜びを感じながら前夜はベッドに入れたはずなのに・・・・。サマータイム制を導入している国では、時刻の切り替えの手間や、睡眠のリズムが変わることによる体調不良などを理由にサマータイム制への批判があるようです。確かに旅先の時計も切り替わっていたものと、そうでないものがありましたので、サマータイム制は混乱を来すだろうと思いました。これもまた初めての経験で新鮮な驚きです。

☆ 目覚まし時計はそのままで・・・ ☆

旅先から戻り、家の時計の針を一時間ずらしました。でも目覚まし時計だけは短針を切り替えず、タイマーも今まで通り7時にセットしています。つまり朝6時に起きるようになったというわけです。一時間早く起きるようになったという感覚がないので、早起きを始めるには一番いいタイミングだと思います。この一時間を有効に使っています。

夫の出勤時刻まで一時間増えたことで、ジョギングと弁当作り、そしてオランダ語の勉強に充てられるようになりました。(といってもまだ始めて数日ですが・・・)夏時間の終わりごろ、午前8時すぎになってやっと明るくなり始めていた空も、今は7時すぎにはもう明るくなっています。これだけの違いでも気分よく一日を始められるようになりました。7時30分からジョギング・・・・これは気持ちがいいです!!

これから益々日が暮れるのが早くなります。午後4時には暗くなるということを聞いたことがあります。家事や買い物は日の明るいうちに終えたいものです。冬支度を始め、衣替え、そして温かい部屋着を調達しました。でも、生活リズムもまた冬へ向けて調整を始めないといけないんだな・・と思っています。

さて次回は先週末の旅先での様子をお伝えします♪

2009年10月27日火曜日

初☆国内旅行 ~ゲント~

日本から遊びに来ていた母と、18日、19日の一泊二日の日程で旅行をしました。どこへ行こうか迷ったのですが結局ルーベンと同じフランダース地方の町、ゲントに決めました。中世において織物業の中心として栄えた町です。その繁栄ぶりがみなさんにもきっと伝わると思います。

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レイエ川のボートツアーに参加しました。

商人たちの富と力の程を伺い知ることができます。12世紀に建てられたギルドハウスも残っていました。





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ホテルの正面からはこんな景色が見えました。水面に美しい影を映していました。部屋から見えたらもっとよかったのに・・・最後の一室を予約したので文句は言えません。





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鐘楼と繊維ホールです。鐘楼の本来の目的は非常時に軍隊を召集するためのものだったそうです。

旅先で私が必ずすることは「高い所に登ること。」






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鐘楼のてっぺんまではエレベーターで登りました。細いらせん階段を気合いを入れて登るはずが、拍子抜けです。

ラクして登って見た景色も素晴らしい。遠くに見えるとんがり屋根がかわいらしいです。




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反対側の景色です。

聖バーフ大聖堂がそびえたっています。鐘楼もこの大聖堂もこの町の繁栄ぶりを見せつけているようでした。

ゲントでは目にする建物がどれも立派です。古さの中に華やかさがある町並みで、ゆっくり歩いて建物を見上げているだけでも十分楽しむことができます。



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聖バーフ大聖堂です。15世紀フランドル絵画の最高傑作と言われるファン・アイク兄弟による『神秘の仔羊』が所蔵されています。

写真撮影、私語も厳しく禁じられていました。係員が見張っていて時々注意をしていました。作品のテーマや画法に詳しくなくても、絵の素晴らしさを感じました。一見の価値ありです。オーディオガイド(日本語あり)の内容も濃く、絵のテーマが一つひとつわかりとてもよいです。




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旧市街から徒歩で15分くらい行くと小ベギン会修道院があります。フランダース地方のベギン会修道院群の一つとして世界遺産に登録されています。

石畳が続き古さが残っています。




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食事編を書かずにブログを締めくくるわけにはいきません。

ゲントの名物「ワーテルゾーイ」

鶏肉の入ったクリームシチューです。母が食べましたが、少ししょっぱかったようです。




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私が頼んだのはベルギーの家庭料理「シコン(チコリ)のグラタン」

生で食べるとほろ苦いシコンはグラタンにすると食べやすくなります。

シチューやグラタンを食べて寒い冬を乗り越えてきたのでしょう。




「ゲントはいい所よ。」と色々な人から勧められていましたが、実際訪ねてみてその言葉に素直に納得しました。日帰りでなく一泊してちょうど町を堪能することができます。ルーベンから乗り換えなしで1時間ほどで行ける小旅行にはぴったりの場所でした。

2009年10月23日金曜日

ベルギーの有名人 ~ダミアン神父 その2~

セレモニーの続きを書きます。

ダミアン像で献花、記念の歌を歌い終わると再び聖職者を先頭に行進が始まりました。ルーベンの賑やかな界隈を通過します。6時をまわり、日も暮れ始めたところです。

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行進の目的地は、St.Anthony Chapelです。ここにダミアン神父が眠っています。

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ダミアン神父はモロカイ島に葬られたのですが、「ベルギーの英雄」としてその遺体を求める世論がベルギーで高まりました。これをうけて1936年、アメリカ海軍からベルギー海軍の手を経て故郷ベルギーへ戻されました。

19歳の時、ルーベンの修道院に入り修練を積み、ルーベンカトリック大学にて哲学と神学を学んだそうです。ルーベンはダミアン神父ゆかりの地だというわけです。

さて、この教会前にはDamiaanpleinと名付けられた広場があります。ここがセレモニーのクライマックスの場所らしく、大型スクリーンに、祭壇、パイプ椅子が並べられていました。青空教会といったところでしょうか。何が始まるのかとても興味があったのですが、座っているとだんだん冷えはじめ、おまけにオランダ語はさっぱりわからないので、そ~っと退席してしまいました。

この後9時から教会へ移り、ダミアン神父のお墓の前で祈り、献花があったようです。セレモニーは5時から10時という長い時間をかけて行われました。長時間、そして肌寒い気候だったにもかかわらずお年寄りの参加が目立ちました。老夫婦、あるいは三世代で参加している人が多かったです。おばあさん世代を中心に家族がダミアン神父の列聖をお祝いしに来たのでしょう。自分が住んでいる所にしっかり密着して暮らしているのだなと感じました。

私たちはまだ「半ルーベン市民」みたいなものです。それでもルーベン市民と共に記念すべきお祝いに参加し、またとない機会を得ることができました。そして母もまたいい時期にルーベンへ遊びに来ることができたと喜んでいました。(ペロリンチョの母、ルーベンに滞在中)

ベルギーの有名人 ~ダミアン神父 その1~

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先月からルーベン市内でこの旗をよく見かけると思い気にしていたところ、ダミアン神父の列聖を祝福するセレモニー(2009.10.17)がルーベンで行われると新聞に掲載されていました。ルーベンに来てからも聞いたことがない名前でした。そこで、どんな人物なのか少しだけ調べてみました。


☆ ダミアン神父って だあれ?

ダミアン神父はホノルルで宣教活動を始め、ハワイ州ホロカイ島にて、ハンセン病患者の生活環境の劣悪さを目にし、環境改善のために力を尽くした人物です。当時ホロカイ島は患者を隔離するための場所であり、患者以外で常駐するために島へ向かうのはダミアン神父が初めてでした。

ブラスバンドを始めたり、学校を作ったり、と環境は少しずつよくなり、またハワイ王朝がホロカイ島を訪問し、ハンセン病患者の環境、現実に人々が目を向けるようになりました。

ダミアン神父は患者に直接触れ世話をしました。そのことが直接の原因ではないそうですが、自らもハンセン氏病にかかりホロカイ島で1889年49歳の若さで亡くなりました。

神父の偉業を称え、1995年ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世によって列福され、カトリック教会においては、ハンセン病患者、HIV感染者そしてハワイの守護者とされています。そして今年、2009年10月11日に、列聖式がローマのバチカンにて行われました。

ほうほう・・・なんと立派な人物なんでしょう。ベルギーに滞在していなかったら知らずに終わっていたかと思うと、ここで暮らせることにありがたみを感じます。それはさておき、セレモニーもきっと盛大なものにちがいないと思い、ルーベン市民の一人として?のぞきに行ってきました。

☆ Heiligverklaring pater Damiaan ☆

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町の一番大きい教会(st.pieterskerk)にてミサが捧げられました。

祭壇にはダミアン神父の旗が掲げられています。



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ミサの案内です。

新聞、旗、教会のパンフレットなどで、たくさんのダミアン神父を目にしましたが、私は左のダミアン神父の表情が一番穏やかで気に入りました。

実際は一度決めたことはやり抜くという頑固な性格な持ち主で、島の教会長上や地元協力者との意見の食い違いによる対立も頻繁にあったそうです。




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ミサに続いて聖職者を先頭にダミアン像まで行進をしました。

沿道にも様子を一目見ようとたくさんの人が集まっています。



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ハワイからルーベンへ列聖を祝福しにやって来た人々です。ハワイの衣装を身にまとい、時々歌を歌っていました。

裸足は寒そう・・・・



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大きな旗を振ったり、片足に載せてぐるぐる回ったりしていました。

市をあげてダミアン神父の列聖を祝福していることが伝わってきました。




ダミアン像に到着し、コーラス隊と市民が気持ちを一つに歌を歌いました。歌詞が配られましたが、もちろんオランダ語。*☆△*☆△◎ダミアン◎☆△・・・ ダミアンの所はわかりました。どうやらこの日のために作られた歌のようでした。

初めての動画です!!どうぞ歌をお聞き下さい。

セレモニーの半分が終わりました。

続きはまた明日。

2009年10月17日土曜日

バレンシア旅行 ~最終回 グルメ編~

「おいし~いっ!!」

久しぶりに出た言葉です。でもベルギーも食事がおいしい所じゃないの?とお思いでしょう。ベルギーでは魚より肉がよく食べられるようで、我が家の食卓にも肉と野菜が上ることが多くなっているんです。ですから、バレンシアのレストランでシーフードを目にして、口にして感動してしまいました。

新鮮なので、味つけもシンプル。そう、スペインといえばオリーブオイルも有名ですが、イカやタラなどの淡泊な味の魚介類に軽く調味料をかけて、焼いてオリーブオイルを垂らすという素材の味を活かした調理法が取り入れられていると思いました。もちろん、オイルをこってりかけたものや、にんにくが強く効いている料理もありますが、日本人の口に合う料理が多かったです。

☆ 食べたもの あ・れ・こ・れ ☆

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♪ タパス

ガラスのショーケースに色々な種類のタパスが並んでいます。食べたいものを自分のお皿にとり、あとで爪楊枝の本数を数えて会計します。日本の回転寿司みたい!

着席での食事はどうしても堅苦しくなりがち。でもタパスなら気楽に食べられますし、料理のボリュームを心配せずに自分のペースで食事ができていいなと思います。何より、「次は何を食べようかな・・」とあれこれ見て選ぶのが楽しいです。

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♪ 焼き野菜?

パプリカ、ズッキーニ、マッシュルームを軽く焼いて、オリーブオイルをかけたもの。パプリカはとても甘くておいしかったです。これで一人前。

 

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♪ たらのオリーブオイル漬け?

料理名がわかりませんが、干したタラ(結構しょっぱい)とオリーブとパプリカをオリーブオイルで漬け込んだもの。しょっぱすぎて全部は食べられませんでした。酒のつまみですね。

 

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♪ バレンシアパエリア

バレンシアパエリアにはうさぎの肉、かたつむり、白いんげん豆、緑の太くて長い豆が入っています。人工のサフランは黄色が強く出て、香りも強いそうですが、天然のサフランを使用するとオレンジ色になるそうです。サフランは高級なのでほとんどのパエリアは黄色いものになってしまっていますよね。うさぎの肉がさっぱりしているので、パエリア自体も食べやすく、それでいてサフランの風味がほんのり効いてとてもおいしかったです。かたつむりは、だしにしているのか、飾りなのかわかりませんが、私たちにとってはとっても苦くて食べられませんでした。

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♪ うなぎの煮込み

バレンシアの郷土料理の一つ。出てきた時は正直、「うえっ」と思いました。うなぎの皮もついたままで、3㎝くらいずつに切り分けられた姿で登場。食べてみると、にんにくとオリーブオイルがうなぎにマッチしていて、一緒に煮込んでいるじゃがいももホクホクでパクパク食べてしまいました。うなぎの油っぽさや、どろ臭さは感じません。多分にんにくがよい働きをしているのでしょう。

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♪ いかすみのパエリア

日本のいかすみパスタ程いかすみが濃くありません。

バレンシア最後の夜は、口が真っ黒になりました。夫は、バレンシアパエリアよりも魚介風味のするこのいかすみパエリアの方が好きなようでした。

スペインでの夕食のスタートは遅いことで有名ですが、バレンシアでもやはりお店が開くのは9時ごろで、しかも量がたっぷりなので、いつも寝る前はおなかがパンパンに膨らんだ状態でした。随分不健康な旅をしていたと思います。

量はともかく、バレンシアの食材と味つけのよさには驚かされました。新鮮なものの一番おいしい食べ方を心得ているような、そんな感じがしました。それから食事をしながらのおしゃべりも幸せな時間の一つのようです。行きつけの喫茶店で店主とあいさつを交わした後は、集まってきた仲間とおしゃべりに興じます。コーヒーを飲む人もいれば、朝からワインやビールを飲む人もいます。見ているだけでこっちまで幸せな気分になります。

夜は夜で行きつけのBARをはしごするそうです。ちょっとディープすぎて狭いBARには入れませんでしたが、どこのBARにも遅くまでお酒を飲んでいる人がいます。お酒=酔っぱらい=ダメな人ではなくて、人生を楽しんでいる人々なんだな~と思いました。

☆ お土産 あ・れ・こ・れ ☆

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・ 食材を買い込みました!!

生ハム、たこの缶詰、さばのトマト煮、貝、何かの稚魚の缶詰

シーフード満載でニンマリ☆

ちょっとずつ大事に食べています。

 

 

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・ バレンシアは陶器で有名

鮮やかな食器を選びました。

食卓がパッと明るくなってとても気に入っています。

 

 

スペイン人曰く、地域によって歴史も文化も異なるのがスペインだと。それならば、またスペイン旅行を計画したい。そう思いながら、バレンシアを後にしました。

2009年10月14日水曜日

バレンシア旅行 ~その2 郊外編~

ガイドブックのはじっこに載っているような場所へ出かけることも旅の楽しみの一つです。今回は自然公園と古い歴史が残る町を訪ねました。


☆ ラ・アルブフェラ自然公園 ☆

音声ガイドつきの観光バスに乗ること約30分で広大なアルブフェラ湖が目の前に広がります。

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湖には30種くらいの淡水魚が生息しています。ボートに乗っていると、魚が飛び跳ね、観光客が思わず歓声をあげたほどの活きのよさでした。

昔、漁師が捕れた魚を使って料理をし、地元の住民に分け与えていたそうです。そのことを耳にした富裕層がおいしいシーフードを求めてこの辺りまで足を運んだとか。



PA012223現在も公園付近にはレストランがあり、シーフードを目当てに訪れる人が多いそうです。

ちなみに、うなぎの料理やパエリアなど地元郷土料理が食べられるそうです。




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やぶの間を抜けながらボートはゆっくり進みました。

するとこんな不思議な風景にであいました。







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数多くの野鳥も見ました。

湖も含めてこの一帯は自然保護地区になっています。水田も見られ、ちょっと懐かしい気持ちがしました。その他、、松林や砂丘が広がる所もあるそうですが、今回は湖までのコースだったのでいつかゆっくり公園内を散歩してみたいと思います。




☆ サグント ☆

バレンシア駅(Estacio del Nord )から電車の短い旅の始まり。

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クリーム色をした明るい雰囲気の駅です。

壁にはオレンジの実が装飾されていてバレンシアを象徴しているようです。





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駅の入り口両脇には、絵タイルも飾られていて、一見駅であることを忘れてしまうようなきれいな建物です。






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駅の中、券売機の前です。

ベンチもこんなに素敵。

個人的に、世界遺産として認定してしまいたくなる位の美しさです。






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Castello行きの電車(renfe =国鉄)に乗り約40分位でサグント駅に到着します。

数年前にスペインで列車爆発事故があったためか、遠距離列車を利用する人、そして荷物のセキュリティーチェックが行われていて長蛇の列ができていました。私たちはサグントの駅で写真撮影をしてしまい、警官に注意されました。テロを警戒し、駅の構造を写真で取られれないようにしているのでしょう。



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Saguntは古代ローマの一都市として発展した町です。

こちらは当時建てられた丘の上の城跡。

一日かけないと城跡をたどることができない程の規模です。





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こんなに城が高ければ、敵も攻めにくかったに違いない・・・

歴史に明るくないので、こんなことくらいしか思いつきません・・・





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でも、AD1世紀に存在した地を踏み、城や門を実際に見ると、ゾクゾクしてくるのは確かです。








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欲張ってsaguntからバス(102番)で30分くらいにあるビーチへも足を運びました。

パエリアをおなか一杯食べた後、軽く泳いでカロリーを消費することにしました。






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9月終わりということもあって、海水浴に来ている人はそんなに多くはないものの、こんな風にマイ・ベンチを持って日光浴をしに来る地元の人が目立ちました。

歳をとっても夫婦そろっていいですね・・・・




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30℃近い気温のため、水はそんなに冷たくありません。透き通る程のきれいな海ではありませんが、やっぱり海を見ると入らずにはいられません。

読書をしたり、友だちとおしゃべりをしたり、羽つきのような遊びをしていたり・・・とのんびり過ごしている人が多いです。

日本のビーチのようにお店がたくさん出ているわけではなく便利ではありませんが、シャワーやトイレといった最低限必要なものは備えられています。だいぶ遅い夏を満喫してバレンシアへ戻りました。

郊外では現地の観光案内所が便利です。特に英語が通じない国で唯一頼りになるのは観光案内所のスタッフ。ここでビーチへの行き方、バスの時刻表、そしてちゃっかりお薦めレストランまで聞き込みプランを練りました。今回は日本語のガイドブックを持っていなかったので、とても助かりました。

行き当たりばったりの旅行ですが、天気や体調、気分にあわせて行き先を決める過程もまた楽しいものです。

さて最終回はグルメ編をお送ります。

~Message~

ここのところ、ブログ更新まで時間がかかっていますが、本人のやる気がなくなったわけではありませんので、今後ともちょこちょこのぞいて下さいね。よろしくお願いします☆

2009年10月11日日曜日

バレンシア旅行 ~その1 市内観光~

9月末に一週間程バレンシアへ行ってきました。地中海沿岸に位置しているので、お目当てはおいしいシーフードと、温かい気候でした。ところが期待していた天気は、前半は雨が続き、観光は後半4日に絞られました。

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旧市街地の広場へ出てすぐ目に入るのが、大聖堂と隣接する鐘楼「ミゲレテの塔」です。写真左が鐘楼で、207段の階段を息を切らしながら登っていくと、バレンシア旧市街を一望することができます。写真右は大聖堂入り口です。

それではバレンシア旧市街の町並みをご覧ください。

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大聖堂を真上から見ると、十字架の型をしていることがはっきりわかります。

青いドームも印象的です。





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遠くに見えるのがセラノス塔です。町への入場門だった塔です。






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一般のお宅でしょうか。ズームイン。

隣の建物とは密接していますね。洗濯物を干しているだけですが、どことなく絵になっています。

屋根の材質、色味が統一されているからでしょう。




~ 大聖堂 ~

中世のバレンシアはイスラム教徒とキリスト教徒の両方に支配されました。そのため大聖堂もロマネスク様式の他、ゴシック、新古典様式などが混在していて、とても興味深いです。

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大聖堂の中央です。ツイストした柱に特徴があります。普通聖壇の後ろには十字架がかけられていますが、こちらの大聖堂では別の場所にありました。右は大聖堂中央の天井ですが、あまりの美しさに写真を撮りました。八角形だからこそ、この繊細な造りが引き立っているような気がします。

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大聖堂の中で一番大切な礼拝堂には、何と、イエスキリストが最後の晩餐で使ったといわれる聖杯があります。

聖杯以外の装飾があまりに派手なので見えにくいのですが、中央にあり取っ手が両方ついているのが聖杯です。






~ロンハ絹取引所~

中世、当時最も重要だった商取引所です。世界遺産に登録されていて、納得の美しさです。

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16世紀末に建てられました。柱がまるでやしの木のようです。








~中央市場~

ロンハ絹取引所の前に中央市場があります。ごちゃごちゃした市場のイメージからは遠く驚きました。明るく、そしてきれいです。

ではまず、外観から。

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市場の入り口です。窓にはステンドグラスがはめこまれていて、天気がよかったこの日は一層きれいでした。








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中央が吹き抜けになっていて市場の中はとても明るいです。

食材がおいしそうに見えるための工夫???





バレンシアの食材をあれこれご紹介します。が、もしかしたら一枚だけ目を覆いたくなる写真があるかもしれません。肉屋の写真ですが、苦手な方はご注意を。

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スペインといえば、生ハム!!

巨大な肉の塊に圧倒。





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パプリカの大きさにびっくり。

温暖な気候ですくすくと育ったのでしょう。

物価はベルギーより安いです。




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大きなイカに、ごっくん。

BARでイカを食べましたが、新鮮で柔らかかったです。

魚や貝も豊富です。バレンシアで暮らしたいと心底思いました。

次は怖い写真ですよ。




* * * * * * * * * *

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ウサギ一羽まるごと売っています。

パエリアはバレンシアが発祥ですが、バレンシアパエリアには、このウサギの肉が入っています。

鶏肉よりさっぱりしていますが、パサパサしているわけではなく、おいしい肉でした。



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ガーリックの専門店も。

スペイン料理には欠かせませんね。

他にも香辛料やチーズ、パンなど見切れない程の店が並んでいます。店の数は約950ほどになります。




バレンシア市内は地下鉄、バスをうまく利用して簡単に観光することができます。実際私も前半は一人で観光していました。(夫が仕事中のため)標記はもちろんスペイン語とバレンシア語だけですし、英語が通じないので少々苦労しますが、スペイン人に助けられた場面もたくさんありました。

到着当日、地図を広げて現在地を確認していた所へ、小学生くらいの男の子が近づいてきました。「どこ行きたいの?」(多分)と聞かれたので、「今わたしたちはどこにいるの?」と聞くと、「ここだよ、ここ。」とまるで大人のようにしっかりとした口ぶりで教えてくれました。道で地図を広げていると(本当は危ないですね)、何人もの人がこちらが聞くよりも前に手助けをしてくれます。

スペインの大都市に比べれば観光客は少なく、日本人も見かけたか、見かけなかったか、という位少ないです。ですから、私たち日本人が珍しいということもあると思いますが、スペイン人の人なつっこさが一番大きいかなと思います。異国で緊張気味の私たちをホッと和ませてくれました。

次回はバレンシア、郊外編です。お楽しみに☆