2009年10月23日金曜日

ベルギーの有名人 ~ダミアン神父 その2~

セレモニーの続きを書きます。

ダミアン像で献花、記念の歌を歌い終わると再び聖職者を先頭に行進が始まりました。ルーベンの賑やかな界隈を通過します。6時をまわり、日も暮れ始めたところです。

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行進の目的地は、St.Anthony Chapelです。ここにダミアン神父が眠っています。

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ダミアン神父はモロカイ島に葬られたのですが、「ベルギーの英雄」としてその遺体を求める世論がベルギーで高まりました。これをうけて1936年、アメリカ海軍からベルギー海軍の手を経て故郷ベルギーへ戻されました。

19歳の時、ルーベンの修道院に入り修練を積み、ルーベンカトリック大学にて哲学と神学を学んだそうです。ルーベンはダミアン神父ゆかりの地だというわけです。

さて、この教会前にはDamiaanpleinと名付けられた広場があります。ここがセレモニーのクライマックスの場所らしく、大型スクリーンに、祭壇、パイプ椅子が並べられていました。青空教会といったところでしょうか。何が始まるのかとても興味があったのですが、座っているとだんだん冷えはじめ、おまけにオランダ語はさっぱりわからないので、そ~っと退席してしまいました。

この後9時から教会へ移り、ダミアン神父のお墓の前で祈り、献花があったようです。セレモニーは5時から10時という長い時間をかけて行われました。長時間、そして肌寒い気候だったにもかかわらずお年寄りの参加が目立ちました。老夫婦、あるいは三世代で参加している人が多かったです。おばあさん世代を中心に家族がダミアン神父の列聖をお祝いしに来たのでしょう。自分が住んでいる所にしっかり密着して暮らしているのだなと感じました。

私たちはまだ「半ルーベン市民」みたいなものです。それでもルーベン市民と共に記念すべきお祝いに参加し、またとない機会を得ることができました。そして母もまたいい時期にルーベンへ遊びに来ることができたと喜んでいました。(ペロリンチョの母、ルーベンに滞在中)

2 件のコメント:

  1. ダミアン神父のハンセン病を治療したのは、日本人の後藤昌直医師です。

    ダミアン神父と日本人医師
    http://medg.jp/mt/2009/10/-vol-285.html

    ダミアン美術館(ダミアン神父通り37番地の3120トレムロー)には、後藤昌直医師が贈った漆塗りの薬箱(梅に鶯の絵)があるそうです。ぜひ機会があったらご覧になってくださいませ。

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  2. 湯地さま
    コメントをありがとうございました。ご紹介いただいた「ダミアン神父と日本人医師」の記事も興味深く拝見しました。後藤親子という志の高い医師がいたこと、ハワイとのつながりがこんなところにあったことなど知りました。ダミアン美術館に足を運んでみようと思います。
    お知らせありがとうございました。

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