いかにも古そうなこちらの建物。ブリュッセルのイロ・サクレ地区(食べ物横町)近くにある人形劇場です。
1830年には上演されていたという歴史ある人形劇。当時は他の場所で上演されていたようです。
義理の両親が帰った後、義理の妹が遊びに来ていました。彼女のリクエストに応えて、夫と三人、出かけました。
会場へ着くと、入口が全く見えない程の人混みで、「もしや、空席がないのでは?」なんてちょっと焦ってしまいました。中の階段はとても狭く、並んでいる横を、「わたしたちはチケット持ってるのよ・・あなたは持ってるの?(割り込みじゃないからね~)」なんて余計な一言を言い放って、おばあさんが通り過ぎていきました。
ちょっと、ムムっとしながら、一人10ユーロ支払い劇場へ・・・
柱が地面に埋めこんであるだけとは言い過ぎですが、そんな簡単な造りです。その柱のはじからはじまで、人形が吊してあってそれはそれは、圧巻でした。座席は木の長いすにボロボロの薄いクッションを載せているだけです。何とも味わい深い劇場です。
人形劇といっても、子ども染みた内容ではありません。三人とも内容はさっぱりわかりませんでしたが(フランス語のため)人形の動きを見ているだけでも十分楽しめます。今回はブラックユーモアたっぷりのようで、見に来ていたお年寄りは大受けしていました。う・・ん、その笑いに参加したい・・と思ったものです。
人形の動きは思ったよりずっとしなやかで、複雑な動きも見せました。人形使いの技術も高いのでしょうけれど。その人形使いの手がちらっと見えるところも、一つの見せ場だと思います。
劇場を出ると、ビアカフェ(ミュージアムと書かれていた)があり、人形や関連記事の切り抜きなどが展示されています。
ほっぺの赤いグリグリが素朴でいいなあ~。どんな役柄だったのかしら?
トーン劇場といえば、こちらも忘れてはいけません。劇場の下はビアカフェになっています。何でも1690年代からこの建物はあるそうなので、ビアカフェと人形劇が合わせて楽しめます。そのうち、「シンデレラ」とか「白雪姫」とか上演してくれたら、話がわかるのにな・・・なんて。
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