温泉やカジノで有名なバーデンバーデンの外れ、
シュタインバッハへ立ち寄りました。
ルーベンで知り合ったYさんがこの村に住んでいらっしゃいます。
「なーんにもない村よ。」
この言葉に惹かれて、あつかましくもガー子ちゃんまで連れてお邪魔しました。
ストラスブールから約50㎞ほどのところにあります。
一番高いところまで連れて行って下さいました。
向こうに見えるのはぶどう畑。
Yさんのご家族もぶどう畑を所有されていて、わき芽を摘むなどの
手入れを任されているそうです。
収穫したぶどうは、醸造組合に持って行きワインに大変身。
家族や知人が飲む分だけ、毎年作るそうです。
自分たちで育てたぶどうからできたワインは
さぞかし、おいしいのでしょうね~。
ちゃっかり、お土産にいただいてしまいました。
隣の村まで見渡せます。
緑が多くて、眺めているだけで気持ちがよかったです。
村の中心にある教会と、手前はレストランです。
村の人々の娯楽その一は、教会の屋根にやってくる
こうのとりを見ることだそうです。
家のテラスに出て、双眼鏡をのぞいてこうのとりを眺めるそうですよ。
「お~い、こうのとりくん!!」
ちゃっかり、義理のお母さんのお宅へお邪魔して、手作りケーキとお茶をいただきました。
裸足のガー子ちゃんを見て、「寒くないの?窓を閉めようか。」と優しいおばあちゃん。どこの国のおばあちゃんも、言うことが同じだな・・と思いながら、ふと日本の家族を思い出してしまいました。
ジェスチャーと、たまに、本当にたま~にオランダ語を交えてお話しました。通じたときはとてもうれしかったです。Yさんが通訳してくださったので、会話が弾みました。実家へ帰ったような温かい気持ちになり、貴重な時間を過ごさせていただきました。
村のきまりで「午後2時(多分)~4時までは物音を立ててはいけない。」そうです。だからYさんはお昼寝をしてしまうとか。自然と静かな生活を保つことができるのは、日本人から見れば羨ましいなと思います。
村には生活に困らないだけのお店やスーパーがあって、周りは豊かな自然に囲まれています。小さな村だけれど、幼稚園が2つ、学校、お年寄りのための施設もあり、日本の田舎と比べるととても豊かだと感じました。
どこの家もお庭はきれいに手入れされていて、一軒ずつ写真を撮りたくなるほど。ベルギーの庭よりも、気合いが入っているようでした。手入れをしていないと、「しないとだめじゃな~い。」とご近所さんに言われてしまうそうです。ドイツらしいですね。もちろん家の中はどこもピカピカです。
私たちの訪問はこの村でちょっとしたニュースになったそうです。
「幼稚園をのぞいていたけど、あの日本人家族はここに住むの?」
「あのお土産物屋さんで、何か買って帰った?」
「私も日本人の赤ちゃんを見てみたかったわ~。」などなど。
後から聞いて、大笑いしてしまいました。
住んでみたくなる、静かで美しい村でした。
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